アイヌ民族の方々が、守り続けてきた伝統的な文様をご存知でしょうか。その印象的な文様は、一度見ると忘れられない、独特なフォルムをしています。少しずつ違っていても、どことなく統一感があり魅力的です。そんなアイヌ文様の世界を切り絵で楽しんでみませんか?
アイヌ文様ってどんなもよう?
アイヌの方々が衣類に刺繍したり、小刀などの生活用品や身につけるアイテムなどに、魔除けの意味を込めて刻んできた文様は、自然のものをモチーフに作られています。
ひとつひとつは単純な形ですが、その組み合わせによって、本当に様々なバリエーションの文様が出来上がります。一言にアイヌ文様と言っても、地域によっても違いがあり、人によって語り継がれてきた文化となっているのです。
アイヌ文様の切り絵を作ってみよう
こちらの本を参考に作ってみました。
『アイヌ民族もんよう きり絵のせかいへ』 作:エテケ カンパの会 監修:小川早苗 出版社:かりん舎 発売年:2019年5月10日 価格:1,389円+税
基本形「モレウ」
『アイヌ民族もんよう』の本で紹介されている文様の基本は、この「モレウ」という形。「モ」は「静かに」、「レウ」は「曲がる」という意味があり、柔らかな渦巻のような感じです。
本を参考に、フリーハンドで文様を描きます。折れ目が違う位置に来ると文様がバラバラになってしまうので要注意!
わかりやすいように黒マジックで下描きしましたが、切った時に目立たないように鉛筆で薄めに描いたほうがいいです。
線の通りハサミでカットして開くと、アイヌ文様の完成です!
複雑そうに見えて、簡単に作れる!
一見、複雑そうに見える文様でも、カットする部分の形は案外シンプルだったりします。紙を折ってから切っているので、開いて完成した文様を見るのが楽しいです。
市販の折り紙のサイズ(15㎝角)だと、本の下書きを書き写すのにぴったりなんです。線をなぞるのができれば、小さい子でも簡単に作れます。
ただし、濃い色の折り紙だと見えにくいので、フリーハンドで真似してみてね。
●作品をキレイに仕上げるポイント!
- 折り紙の色のついてる方を内側にして折る
- 下書きは鉛筆で薄めに描く
- 文様を切るときは外側から内側に切る
- 小さい子は大きな紙で作ろう
- 落ち着いた色の組み合わせがおすすめ
アイヌ文様を飾ってみよう
作ること自体も楽しいのですが、せっかく作ったアイヌ文様をそのままにしておくのはもったいないので、手軽に小さな額に入れて飾ってみました。
ポストカードサイズの小さめな額縁の中に、薄いグレーの折り紙と、同じ文様の2色の紙を組み合わせて作りました。
全く同じ模様でも、向きを変えて組み合わせると、1枚とは違った感じで新しい文様になります。色の組み合わせを変えてもおもしろそう。
他にもこんなアレンジに挑戦!
まとめ
折り紙でとっても簡単に作れるアイヌ文様の切り絵。ほんの一部しかご紹介できませんでしたが、見ていると次々に作りたくなります!何枚か作品が完成したら、お気に入りをぜひ飾ってみてください。
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