男の子とママのドラゴンをめぐる思いがけない物語『ドラゴンだいかんげい?』。アメリカンテイストでユーモアたっぷりな展開と、思わぬオチで最後まで目が離せないデイビッド・ラロシェル氏の作品です。タイトルの『?』の意味も納得の、読み終えるとスッキリした気持ちにさせられます。
今回は、ねる前に読みたい絵本にぜひオススメの『ドラゴンだいかんげい?』の魅力をご紹介します!
『ドラゴンだいかんげい?』 作:デイビッド・ラロシェル 絵:脇山 華子 訳:長友 恵子 出版社:童心社 発売年:2004年11月19日 価格:1,400円+税
あらすじ
犬を飼いたい男の子が、ママにお願いするもあれこれ理由をつけて断られてしまいます。 なら今度はドラゴンを飼いたいとお願いすると、「ドラゴンが見つかれば飼ってもいい」というママの言葉に早速、ドラゴン探しに出かけました。
ちょうど本屋で立ち読みしていたドラゴンを誘って家に連れて帰るも、ドラゴンは家の中でやりたい放題…そのお行儀の悪さといったら目に余るもの。困り果てたママに男の子は、ドラゴンを追い出すためにある方法を提案するのですが、その方法とは…
男の子の思惑通り、家を飛び出すドラゴンですが、去り際に何やら、男の子に合図を送り…?ん?まさか、これは!?
ねる前に読むときココに注目!
アメリカ的な交渉術の教科書!?的な展開に、思わず感心させられました!5歳の子どもでも、ラストで「そういうことだったんだね!」と驚きを隠せない様子。
お話の中盤、ドラゴンが家の中で好き勝手やって、スパゲッティ風呂なんぞに入りだした時には、大人目線では「これ以上はやめて〜」という気分でしたが、子どもから見ると大ウケ!
ドラゴンよ、そこまでやらなくても…
男の子もママも納得のラストで、読み終えるとスッキリした気持ちにさせてくれました。
まとめ
- ねる前の絵本に『ドラゴンだいかんげい?』がオススメ
- 5才〜楽しめて、感心させられる
- ドラゴンのやりたい放題が笑える!
- 衝撃のラストに最後まで目が離せない
男の子もママの両方が幸せなエンディングの『ドラゴンだいかんげい?』を読めば、スッキリした気持ちで眠れること間違いなしです。ぜひ、ねる前の読み聞かせの1冊に選んでみてはいかがでしょうか。
では、おやすみなさい。
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