仲良しくまのパン屋さんがおりなす『くまくまパン』。
のほほんとしたタイトル通りお話も出てくる登場人物たちも、いい意味で気が抜けた作品です。1度見たら忘れない西村敏雄氏の描く動物たちと美味しそうなパンを見ると、ほっこりした気持ちで1日を終えられる1冊です。
今回は、ねる前に読みたい絵本にぜひオススメの『くまくまぱん』の魅力をご紹介します!
『くまくまパン』 作:西村 敏雄 出版社:あかね書房 発行年:2013年11月1日 価格:¥1,300+税
あらすじ
幼なじみの くまさん と しろくまさんが二人でパン屋を開きました。
くまさんの自慢の一品は、ほわっと甘い あんぱん。しろくまさんの自慢の一品は、ピリッと辛いカレーパン。
どのパンもとってもおいしくて、すっかり人気店になります。
しかし、そんなある日、お客さんにこの店の1番のオススメを聞かれ あんぱんとカレーパンで二人は大ゲンカ! とうとう店を閉めてしまうほどの事態に。
みんな早く店を開けてほしくて心待ちにしていたとき、パン好きの王様が、店をたずねてきました。 王様はどうしても二人のパンが食べたかったので、大声で呼びかけます。 慌てた二人は、急いで準備して自慢のあんぱんとカレーパンを 王様の前に用意しました。
ところが王様は一口食べるなり「もっとおいしいパンを食べさせろ!」と お怒りです。 その言葉に、今度は二人で力を合わせて、王様のために新作パン作りに挑戦するのですが…
ねる前に読むときココに注目!
仲の良い二人がケンカして、問題を解決するために協力して 仲直りするという王道のストーリーですが 王様の豪快な言動と、それに応えて頭をひねって 新たなパン作りに挑む姿が微笑ましいです。
また、あんぱんとカレーパン以外にも 出てくるパンがとってもおいしそう。 お店に買いに来た動物たちが、なんとも幸せそうな顔で パンを持ち帰っていきます。 子どもも夢中でどのパンが食べたいか選んでいました。
西村敏雄氏の温かいタッチの動物たちがたくさん出てきて 店を閉めてしまうほどの大ゲンカなのに どこか緊張感の感じられない世界観が 寝る前にはちょうどいいお話でした。
くまくまパンの続編も注目!
『みんなのくまくまパン』 作:西村 敏雄 出版社:あかね書房 発行年:2015年11月5日 価格:¥1,300+税
『くまくまパン いちにちパンやさん』 作:西村 敏雄 出版社:あかね書房 発行年:2019年11月8日 価格:¥1,300+税
まとめ
- ねる前の絵本に『くまくまパン』がオススメ
- 3才〜楽しめて、何度も読みたくなる1冊
- 行き過ぎた だらしなさが笑える!
- 思わぬ展開に最後まで目が離せない
美味しそうなアイデアパンと出てくる動物たちのゆるーい感じが何とも言えない『くまくまパン』に癒されます。ぜひ、ねる前の読み聞かせの1冊に選んでみてはいかがでしょうか。
では、おやすみなさい。
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