『りんごかもしれない』『わたしのわごむはわたさない』『かもしれない書店』など数々の大ヒット絵本を発表してきた、ヨシタケシンスケ氏ですが、中でも紹介したいのが、子どもあるあるを壮大に描いた作品『もうぬげない』です。
今回は、ねる前に読みたい絵本にぜひオススメの『もうぬげない』の魅力をご紹介します!
『もうぬげない』 作:ヨシタケシンスケ 出版社:ブロンズ新社 発行年:2015年10月8日 価格:¥980+税
あらすじ
主人公の男の子は、お母さんから「おフロにはいろう」と言われ、そのまま急いで服を脱がせようとしたところ、バンザイしたまま服がひっかかってしまいます。
ひとりであれこれ脱ぐようにやってみたけれど、ちっとも脱げる気配がない。もしかすると自分はこのまま大人になってしまうのではないか…と不安に思っていたかと思えば、よく見ると前がうっすら見えるので、何とかなりそうな気もしてきます。
服がひっかかってるだけで、他の人と何も変わらないことに気がついた男の子は、いっそこのまま生きていくことを選択。これから起こりそうな困難も、工夫次第で乗り越えられそうです。
服のひっかかったままの人生を前向きに生きていく決意をした矢先、先ほどから丸出しにしていたお腹が冷えてきて、だんだん不安になってきます。やっぱりおフロに入ろうと、もう一度、服を脱ぐことに挑戦。
しかし結局、もっと悲惨な状態になったところを、お母さんに見つかり、あれよあれよとおフロに入れられ、自分の無力さを痛感。せめてパジャマくらいは自分で、と挑んでみるものの…
ねる前に読むときココに注目!
お話の冒頭からバンザイしたまま、なかなか服が脱げないという、子どもの日常によくある光景が、子ども目線で描かれていて、親子でクスクス笑いながら楽しめます。
服がひっかかった状態での暮らしていくなんて、これまで想像もしたことがなかったけれど、これを読むとアイデア次第で何とかなりそうな気もしてくるから不思議です。
ちょうどベッドに入る前にお風呂に入って、主人公と同じことをしてきたところなので、
「なんで、ひっかかっちゃったんだろうね」
「腕から脱げば良かったんじゃないか?」
など、男の子にアドバイスしてあげていました。結局、呆れ顔のお母さんが服をポイポイ脱がせる様子が、妙にリアルで共感できました!
ヨシタケシンスケ氏が描く大人も楽しい絵本達
アートなヨシタケTシャツも大人気!
グラニフとヨシタケシンスケ氏のコラボTシャツが大人気!好きすぎで購入しちゃいました。
『もうぬげない』で使用されているカットが勢揃いで、色合いも落ち着いていて、ファン心を鷲掴みな1枚です!
バックにさりげないサイン入り。後ろ襟元に、まんま入っていてウケます。そして誰でも[ヨシタケシンスケ]になれるんですよ。
親子コーデもオススメ‼︎
まとめ
- ねる前の絵本に『もうぬげない』がオススメ
- 3才〜楽しめて、ボリュームは軽め
- 服が脱げない世界も悪くないかも!
- ヨシタケシンスケワールドは親子でハマる
主人公の想像力に驚きを隠せない『もうぬげない』は、子どものみならず大人も一緒に楽しめる作品です。ぜひ、ねる前の読み聞かせの1冊に選んでみてはいかがでしょうか。
では、おやすみなさい。
あわせて読んで欲しい記事
ドドンと大きな石が主人公の『オオイシさん』は見た目通りの大物!前作『ワタナベさん』に続き、魅力的な主役を描いた北村直子氏の絵本は、ねる前には、微笑ましく楽しい気持ちにさせてくれる1冊です。 今回は、ねる前に読みたい絵本にぜひオススメ[…]
細かな描写と昭和レトロ感漂う雰囲気が魅力の、澤野 秋文氏の絵本『それなら いい いえ ありますよ』。片付けが苦手、遊んだらおもちゃを広げっぱなしの男の子が主人公のお話ですが、あれ?うちの子のことかしら??と思ったそこのあなたに贈りたい物語[…]