ねる前に読みたい絵本『むしばミュータンスのぼうけん』歯磨きしないという恐怖体験

どうやって人は虫歯になるのかを、まさか虫歯ミュータンス菌、自らが教えてくれるという斬新な絵本『むしばミュータンスのぼうけん』。子どもたちにいつも大切なことを教えてくれるかこさとし氏による、からだの本シリーズの1冊です。
子どもに毎日、ちゃんと歯磨きしなさい!と言うよりも、100倍効果があるかもしれません。

今回は、ねる前に読みたい絵本にぜひオススメの『むしばミュータンスのぼうけん』の魅力をご紹介します!

『むしばミュータンスのぼうけん』
作:かこさとし
出版社:童心社
発売年:1976年12月20日
価格:1,300円+税

あらすじ

主人公はまさかの菌!むしばミュータンス菌が、大人には内緒の話をこっそり教えてくれます。
「歯を磨かないで!特に甘いものを食べた後は!!その理由はね…」

食べ物のカスが歯と歯の間に入って、どんな風に歯を溶かしていくのか…虫歯になる様子を順番にわかりやすく、そして詳しく教えてくれます。

むしばミュータンスはどんなに威張った大人の口の中にもいて、歯磨きしないと虫歯にしちゃう恐怖の菌。虫歯になると力も出ないし、勉強もしっかりできなくなってさぁ大変。

むしばミュータンスの言う通り、歯磨きしないでいたら、自分の口の中もだんだん虫歯になっていく様子が恐ろしくもありつつ、とってもわかりやすく描かれています。

ねる前に読むときココに注目!

この本は、しっかりと歯磨きした日じゃないと読んじゃダメです!むしばミュータンスが語る歯の話が恐ろしすぎるから、恐怖で眠れなくなります。

というのは言い過ぎかもしれませんが、悪者目線の「大人には内緒で…」「こっそり教えちゃう」という秘密を知ってしまうドキドキ感が子ども心をくすぐる面白さを与えてくれます。

親が子どもにうるさく「はみがきしないと虫歯になるよ!」と言うよりも何倍も説得力があって、むしばミュータンスの言うことを聞いてたら大変なことになると教えてくれるのです。

虫歯菌を歯ブラシでやっつける系の歯磨き絵本は多々あれど、むしばミュータンス菌から語られる虫歯の真実というのが、かなり画期的で大人でも勉強になりました!

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まとめ

  • ねる前の絵本に『むしばミュータンスのぼうけん』がオススメ
  • 4才〜楽しめて、大人も勉強になる1冊
  • じわじわと虫歯になる様子が恐怖
  • 寝る前にしっかり歯磨きしたくなる絵本

いつも子どもたちに大切なことをわかりやすく教えてくれる、かこさとし氏の絵本『むしばミュータンスのぼうけん』は、子どものみならず大人も一緒に楽しめる作品です。
自然と身につく教養とは、まさにこのこと!ぜひ、ねる前の読み聞かせの1冊に選んでみてはいかがでしょうか。

では、おやすみなさい。


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