ねる前に読みたい絵本『ねむいねむいねずみ』読めば読むほど眠くなる!?

いつも眠たいねずみの旅を描く『ねむいねむいねずみ』はイラストレーターで絵本作家の佐々木マキ氏が描く、人気シリーズの絵本です。主人公のねずみは、常にまぶたが重く、歩いて移動していても、すぐに眠たくなってしまいます。

読んでいるうちにだんだん眠たくなってくること間違いなしの、ねる前に読みたい『ねむいねむいねずみ』の絵本をご紹介!ねずみ年の読み聞かせなら、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

『ねむいねむいねずみ』
作:佐々木 マキ
出版社:PHP研究所
発行年:1979年
価格: ¥1,068+税

ねむいねむいねずみ/楽天リンク

あらすじ

旅の途中、歩き疲れたネズミがたどり着いたのは1軒の古い家。崩れかけた家の隙間から入ると、すぐに疲れて眠くなり、古いベッドに横になるのですが、突然揺れ始めます。

驚いたねずみは、飛び起きて壁に飾られていた鳩時計の中に隠れるのですが、今度は時計の鳩が飛び出して、一緒にねずみも押し出されてしまうのです。キッチンに掛けていくも、今度はお酒のビンなどがガシャガシャとダンスパーティーをはじめる始末。

くたびれたねずみは、とうとう空っぽのお風呂の浴槽で眠り始めるのですが、不思議なことに水が少しずつ溜まっていき、ねずみは眠ったまま水に浮いてしまいます

朝になり、空っぽの浴槽の中で目が覚めたねずみがキッチンに行くと、そこには…

ねる前ポイント!

主人公のねずみが最初から最後まで眠たいという、寝る前の絵本に最適なシチュエーションの絵本です。佐々木マキ氏の色鮮やかなイラストと、穏やかな文章で読み終える頃には、ちょうど心地良いおやすみタイムを迎えることができます。

ただし

効果があるのは子ども限定かも

そのイラストと文章とは裏腹に、思いのほか奇想天外で説明のつかないような展開に、大人はやや困惑してしまうかもしれません。不思議な世界観で、読み聞かせている人が置いてきぼりのままお話が終わってしまっても、終始「それでも眠たいねずみ」によって納得させてしまうという結末。

結局あの怪現象は何だったんだろう…とぼんやり考えながら、いつのまにか眠りについているのが、このお話の正しい読み方なのかもしれません。

まだまだあるよ!『ねむいねむいねずみ』シリーズ、全作品リスト

ねむいねむいねずみ
(1作目/発行年:1979年)

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ねむいねむいねずみはおなかがすいた
 (2作目/発行日:1982年5月11日)

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ねむいねむいねずみのクリスマス
 (3作目/発行日:1982年11月29日)

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ねむいねむいねずみとなきむしぼうや
 (4作目/発行日:1984年4月4日)

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ねむいねむいねずみのあまやどり
 (5作目/発行日:1997年10月16日)

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ねむいねむいねずみとおばけたち
 (6作目/発行日:2007年3月13日)

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ねむいねむいねずみとどろぼうたち
 (7作目/発行日:2010年10月1日)

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『ねむいねむいねずみ』幼児向けシリーズ

主人公は同じねずみですが、対象年齢が2 〜3才ほどの幼児向けシリーズも発表されています。本体もやや小さめで、文章量も少なめ。お話ものほほんとした微笑ましい内容です。
一人で読めるようになった子にもおすすめ!

『ねむいねむいねずみとおつきさま』
作・絵:ささき まき
出版社:PHP研究所
発行年:1985年
本体価格: ¥680+税
ねむいねむいねずみのうみのぼうけん』
発行日:1985年
ねむいねむいねずみともりのおばけ』
発行日:1985年3月8日

まとめ

  • 『ねむいねむいねずみ』シリーズは全7作
  • 幼児向けシリーズ全3作もある
  • 佐々木マキ氏が描く色鮮やかな世界感が魅力!
  • お話はちょっと不思議な結末
  • 『ねむいねむいねずみ』はねる前絵本に最適!

読む年齢に応じて反応が分かれる『ねむいねむいねずみ』。いつも眠たいねずみは、シリーズのどの作品でもさまざまなアクシデントに巻き込まれてしまうのですが、彼の目的は一つ。とにかくゆっくりと眠ること。そして夢の中で大好きなお母さんに会うこと。寝る前の読み聞かせにはもってこいの『ねむいねむいねずみ』を、一度選んでみてはいかがでしょうか。

では、おやすみなさい。


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