ドドンと大きな石が主人公の『オオイシさん』は見た目通りの大物!前作『ワタナベさん』に続き、魅力的な主役を描いた北村直子氏の絵本は、ねる前には、微笑ましく楽しい気持ちにさせてくれる1冊です。
今回は、ねる前に読みたい絵本にぜひオススメの『オオイシさん』の魅力をご紹介します!
『オオイシさん』 作:北村 直子 出版社:偕成社 発行年:2018年9月11日 価格:¥1,200+税
あらすじ
道路工事をしていた作業員さんはオオイシさんのもとに訪れました。[いるとき えいぎょう]と書かれたドアをあけると、そこにいるのは大きな石のオオイシさん。 今日の仕事は、道路整備。ガタガタ道も、オオイシさんが転がると、瞬く間に平らになりました。
朝から大忙しのオオイシさんは、漬物石や相撲の稽古など大活躍です。
そんなある日、映画のスカウトがオオイシさんに舞い込みました。その名も「忠石蔵」。あの映画俳優のおおいしくらのすけさんとの競演です。 大成功を収めた映画出演後もオオイシさんは引っ張りだこ。いろんな映画からのオファーが殺到しました。
とある映画でのロケの最中、強風にあおられて、オオイシさんは海に落ちてしまいます。海の底で、待てども待てども助けは来ない…果たしてオオイシさんの運命やいかに!?
ねる前に読むときココに注目!
前作『ワタナベさん』に引き続き、主人公が魅力的過ぎ!オオイシさん、最高です!味わい深いキャラクターと、出演映画のチョイスがハマりました。
だってオオイシさんったら、あの、おおいしくらのすけさんと競演しちゃってるんですよ!他にも「イシマゲドン」「石神家の一族」などに出演し…ちょっと大人しか反応できない名作たちですが、それがわからなくても、子どもはとっても楽しんでいました。
驚いたことに、海からあがってゴロゴロ転がって帰るうちに、ずいぶん丸くなったオオイシさんの姿を見て、息子が真っ先に反応!
私は読むまで気づかなかった。 細かいところ、見てますね、子どもって。 寝る前に、とてもほっこりした気持ちで楽しむことができました。オススメです!
まとめ
- ねる前の絵本に『オオイシさん』がオススメ
- 3才〜楽しめて、ボリュームは軽め
- オオイシさんの結末が気になる!
- 大人も笑えて子どもも楽しめる芸の細かさ
ただの大きな石と侮るなかれ!大物間違いなしの『オオイシさん』に大人も子どもも魅了されます。ぜひ、ねる前の読み聞かせの1冊に選んでみてはいかがでしょうか。
では、おやすみなさい。
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