切り絵のようなインパクトとその潔いタイトルが印象的な、北村直子氏の絵本『ワタナベさん』。主人公は紛れもない鍋。ナベだから、ワタナベさん。けどそんじょそこらの鍋ではない。お鍋一つで何でも作れちゃう、とってもイカした鍋なんです。
今回は、ねる前に読みたい絵本にぜひオススメの『ワタナベさん』の魅力をご紹介します!
『ワタナベさん』 作:北村 直子 出版社:偕成社 発行年:2018年2月15日 価格:¥1,200+税
あらすじ
鍋のワタナベさんは鍋ひとつで料理を作る名人。 そんなワタナベさんのお店には今日も 鍋を持ったお客さんが長蛇の列を作っています。
「なにに しようかねー」
「きょうは おでんが おすすめですよ」
材料を入れてコトコト煮込めば、はい!おいしいおでんのできあがり!
すっかり日も落ち、本日最後のお客さんは鍋を持った男の子がひとり。注文はなんとナポリタン!? さぁ困ったワタナベさん。フライパンもなしにナポリタンを作れるのか?
考えて考えて、ひらめきました! 鍋ひとつで作るナポリタン。 果たして本当に出来上がるのか!?そのお味とは??
ねる前に読むときココに注目!
切り絵のような、温かみのある絵本です。 文章は軽めなので、すぐ読めちゃいます。 鍋ひとつのレシピが母心をくすぐりました。 ちょっとキャンプ料理の雰囲気を感じます。
特に最後のナポリタンの作り方は、マネしたくなる! 詳しい材料とレシピがお話の最後に載っているオマケつきでした。
まとめ
- ねる前の絵本に『ワタナベさん』がオススメ
- 3才〜楽しめて、ボリュームは軽め
- ワタナベさんの思わぬアイデアに驚き
- 読み終えるとナポリタンを作りたくなる!
只者ではない鍋の『ワタナベさん』に大人も子どもも関心してしまいます。そして翌日のメニューが寝る前に決定して一石二鳥!ぜひ、ねる前の読み聞かせの1冊に選んでみてはいかがでしょうか。
では、おやすみなさい。
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